今後のマンション分譲価格はさほど下がらないでしょう。
ただし、分譲希望価格と実売価格は別物です。売れ行き不振と販売経費の増大は、とりもなおさず値引き交渉の恰好の材料というわけです。
なので、全戸の価格が同じなら希望者に必ず偏りが生まれてしまいます。
とは言っても、売手の知恵の出しどころです。マンションの値付け条件の悪い住戸の価格を下げるだけでは採算割れを起こします。
ようは一方を高くして、一方を安くする。ここが知恵の絞りどころになるわけです。
値付けは、まず一棟のマンションの総額を決めることから始めます。そして、基本になる部屋を決め、各住戸の向き、階段の位置、眺望などを考慮してプラス・マイナスします。
値付けの担当者は、購入者の心理を読みながら、「角部屋が好まれる」「最上階がいい」「ルーフバルコニーは価値が高い」などと付加価値をつけていきます。失敗したら命とりなので、たいへん神経を使う作業になります。
実際に1階から最上階まで特定のところだけ縦一列にお客様がつかなかったり、最上階のメゾネットが全部空いてしまったなどという例もあります。
こうなると大変。抽選前に登録客に部屋の変更をお願いしたり(エアコンなどをサービスして換えてもらうことも)、そのタイプだけをうたった広告を新聞に折り込んだりすることもあるのです。
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